その「トリートメント」のイメージ、変わるかもしれません。
「トリートメントなしのメニューはありますか?」
そんなご相談をいただくとき、まず知っていただきたいことがあります。
同じ「トリートメント」という名前でも、美容室によって、使うものや目的、行っている内容は異なります。
今日は、creapで行っているケアについて、僕自身の思いも交えながらお話しします。
本当は、「トリートメント」と呼びたくないんです。
実は僕、「トリートメント」という言葉を、あまり使いたくないんです。
トリートメントと聞くと、
「最後にさっとつけて、コーティングして、つるつるにするものですよね?」
というイメージを持たれやすい気がして(笑)。
もちろん、表面を整えて手触りや艶をよくするケアも、大切なものです。
ただ、creapで行っている補修の内容や、施術の中での役割まで、そのひと言で伝えるのは難しいなと感じています。
だから、サロンの中では「ケラチンケア」と呼んでいます。
髪の内部にケラチン系の補修成分を補い、定着を助け、水分・脂質や表面まで段階的に整えていく。
さらに、薬剤施術の前・途中・後まで、髪の状態に合わせてケアを組み立てる。
何をしているケアなのかを、言葉からもお伝えしたいと思っているからです。
creapが行う、内部補修を軸にしたケラチンケア。
creapでは、KERAFFECT(ケラフェクト)を使ったケラチンケアを行っています。
髪の主な成分は、ケラチンというタンパク質です。カラーなどによるダメージで、その成分が流出することがあります。
ケラフェクトは、このケラチンに着目したヘアケアブランドです。メーカーは、毛髪との結合性を考えた「活性ケラチン」による内部補修を特徴として説明しています。
お客様にわかりやすくお伝えすると、髪の傷んだ部分にケラチン由来の補修成分を補い、髪の状態を整えていくケアです。
creapでは、この内部補修に、水分・脂質を補うケアや、髪の表面を整えるケアを組み合わせています。
手触りや艶と一緒に、髪そのもののコンディションも考える。
それを大切にしています。
「補う」にも、それぞれ役割があります。
ケラフェクトを使ったケアでは、役割の異なる製品を組み合わせています。
① ケラチン系の補修成分を補う
髪の主成分であるケラチンに着目し、ダメージを受けた髪を補修します。
creapでは、VK1やコネクター、バイオコネクターなどを、髪の状態や施術内容に合わせて使っています。
② 補ったケラチンの定着を助ける
補修成分を補ったあとには、その定着を助けるケアを行います。
例えば、VKシリーズでは、VK1がケラチン補給、VK2がケラチンの定着ケアという役割を持っています。
補う工程と、その働きを支える工程を分けて考えています。
③ 水分・脂質と、髪の表面を整える
ケラチンに加えて、水分や脂質を補うケアも組み合わせます。
例えば、CMCリンクは、ダメージを受けた髪の水分と脂質を補うことに着目した製品です。VK3は、CMCと、髪の表面を覆うキューティクルの補修を担います。
さらに、シェラックフィルムなどを使い、ハリや艶といった質感も整えていきます。
内部の補修、うるおい、表面の状態。
それぞれに役割があり、その組み合わせを考えています。
ケアは、薬剤を使う前から始まっています。
こうしたケアを、creapでは施術の流れに組み込んでいます。
薬剤を使う前に、今の髪に合わせた準備を。
同じカラーをする場合でも、髪の状態は一人ひとり違います。
施術前には、傷み具合を見ながら、ケラチン系の補修成分や、水分・脂質を補うケアを選びます。
使うものや濃さも、髪に合わせて調整しています。
今あるダメージを見ながら、施術を進めるための準備をする。
これが「前処理」です。
施術の途中にも、髪の状態を整えます。
薬剤を使う施術の途中にも、補修や調整を行います。
ケラチン系の補修成分や脂質を補うこと。
必要に応じて、薬剤によってアルカリに傾いた状態を整えること。
髪の状態と施術内容に合わせて、こうした「中間処理」を組み込みます。
最後のトリートメントで、補修と質感を仕上げます。
最後に行うのが、後処理としてのケラチンケアです。
基本の流れでは、VK1とバイオコネクターでケラチン系の補修成分を補い、VK2で定着ケアを行って、5分ほど時間を置きます。
一度流したあと、シェラックフィルム、VK3、アシッドエマルジョンを使ったケアへ進み、さらに5分ほど時間を置きます。
補修成分を補うこと。
定着を助けること。
水分・脂質や表面の状態を整えること。
それぞれの役割を重ねて、仕上げていきます。
※これはcreapでの基本の流れです。ケアの内容は、髪の状態や施術に合わせて調整しています。
「仕上げに追加するもの」とは、位置づけも違います。
「今日はつける」「今回は省く」という追加メニューをイメージされると、creapのトリートメントも同じように感じられるかもしれません。
creapでは、前の準備、途中の調整、最後の補修までを、ひとつの施術として組み立てています。
最後のトリートメントにも、薬剤を使った髪を補修し、コンディションを整えて仕上げる役割があります。
薬剤を使った髪に、僕が必要だと考えるケアまで行ってお返ししたい。
だから、カラーやパーマ、ストレートには、このケアをあらかじめ含めています。
同じ「トリートメント」という名前でも、何をするのか、何のために行うのかが違う。
creapでは、その中身まで知っていただけたらと思っています。
補修をしながら、今ある髪を大切に。
ここで、ひとつお伝えしておきたいことがあります。
補修をしても、一度傷んだ髪が完全に元どおりになるわけではありません。髪には、肌のように自分で傷を治す働きがないからです。
だからこそ、髪の状態に合った薬剤や施術を考えることと、補修・保護のケアを行うこと、その両方を大切にしています。
今ある髪をどう扱い、どんな状態で次につなげていくか。
その積み重ねを大事にしたいと思っています。
好きな髪を、これからも楽しんでほしい。
カラーで好きな色を楽しむこと。
白髪を、自分に合う色で整えること。
パーマやストレートで、毎日を少し楽にすること。
そんな選択を、これからも楽しんでいただけるように。
家で髪を乾かすときや、朝、鏡の前に立つときにも、
「この髪、気に入っているな」
と思ってもらえるように。
僕は、デザインと一緒に、これからの髪も考えていきたいと思っています。
「何のために、このケアをするの?」
「重たい仕上がりは苦手なんだけど」
そんな疑問や好みも、遠慮なくお聞かせください。
何をするのかをお伝えしながら、一緒に髪を整えていけたら、うれしいです。
creap hair design
MAKOTO
参考資料
製品の特徴はメーカーの公開資料に基づきます。掲載している組み合わせや施術の流れは、creapでの取り組みです。

