美容師として日々お客様の髪を見ていて、「このダメージは強い」と感じる場面があります。
その多くは、特別なことではなく“毎日の習慣”に隠れています。
ここでは、代表的な5つの原因を詳しく解説します。
■ 1. ホームカラー(特に白髪染め)
市販の白髪染めは、ファッションカラーより強い薬剤設計になっていることが多いです。
短時間でしっかり染める必要があるため、髪と頭皮への負担も大きくなります。
繰り返すことで、サロンでも修復が難しい「ゴワつき・切れ毛・艶の消失」に繋がります。
→ 改善策:白髪染めこそサロン施術を選ぶ。プロの薬剤調整で、艶を保ちながらカバーできます。
■ 2. 毎日のアイロン
特に高温のストレートアイロンや、毛先を長時間挟む使い方が大きなダメージに。
髪内部の水分が一気に蒸発し、タンパク変性(髪が硬くなる現象)が起きてしまいます。
→ 改善策:温度は140〜160℃を目安に。毛束を薄く取り、スッと通すだけで十分です。
■ 3. ブリーチ後のケア不足
ブリーチは髪の土台を弱めるため、ケアの有無で数ヶ月後の状態が大きく変わります。
・シャンプー → サロン用で優しく洗う
・トリートメント → 髪内部補修ができるものを選ぶ
・アウトバス → ドライヤー前のオイルやミストで保護
この3つを欠かさないだけで、色持ちも質感も格段に変わります。
■ 4. ドライヤーをしない(自然乾燥)
自然乾燥は、濡れてキューティクルが開いた状態を放置すること。
その間に摩擦・乾燥ダメージが進み、広がりや枝毛・パサつきの原因になります。
→ 改善策:根元からしっかり乾かす。冷風仕上げで艶もUPします。
■ 5. シャンプー選び
ドラッグストアのシャンプーが全て悪いわけではありません。
しかし、髪質・ダメージ度・頭皮環境に合っていないものを選ぶと逆効果に。
洗浄力が強すぎるとパサつき、逆に弱すぎるとベタつきが残ることも。
→ 改善策:サロンで髪質を診断し、一緒に選ぶのがベスト。
最低でも「シャンプーだけでもサロン用に切り替える」と、髪の変化を実感できます。
【まとめ】
髪のダメージは“毎日の小さな積み重ね”です。
逆に言えば、その積み重ねを今日から変えれば、未来の髪は必ず変わります。
「どれか一つ」からで構いません。
あなたの髪が、艶やかに蘇るきっかけになれば幸いです。
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